【IT資格】難易度比較と実際に現場で役立つ資格かを解説します!

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近頃、日常の色々な場面でAIやIoTといった言葉を耳にするようになり、だいぶITが身近に感じられるようになってきました!IT業界で働いていた身としては、ITが注目されるのはとても嬉しいです!

2020年現在、ITには50を超える資格が存在しています。

「結局どの資格を勉強すれば良いの?」

と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回はその数ある資格の中で、私が取得している以下の資格について、難易度と実際に現場で役立つ資格なのかどうか解説します!

  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • UMTP L1
  • C言語プログラミング能力認定試験 2級

本記事の信頼性】
この記事を書いている私は学生~社会人まででプログラミング歴9年で、
現在習得しているプログラミング言語は8言語ほどです。

資格の実用性と難易度の比較

まずは、それぞれの資格の実用性と難易度・試験区分を表にまとめました。

資格実用性難易度試験区分
基本情報技術者試験 国家試験
応用情報技術者試験 国家試験
UMTP L1 認定試験
C言語プログラミング能力認定試験 2級 認定試験

表の通り、国家試験である「基本情報技術者試験」と「応用情報技術者試験」は認定試験と比べてやや難易度高めになります。

次に、それぞれの資格の内容と現場での実用性について、詳しく説明します!

資格の内容と現場での実用性

基本情報技術者試験

試験情報

【試験日程】
春期:4月第3日曜日
秋期:10月第3日曜日

【試験方式】
午前試験・午後試験共に選択式

【合格点・合格率】
合格点:午前試験・午後試験共に60点以上
合格率:20% ~ 30%

試験内容

基本情報技術者試験とは、「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれる試験で、情報技術の基礎知識やシステム開発の流れやセキュリティ等、情報に関する幅広い基礎知識を問われる試験です。

基本情報技術者試験は午前試験と午後試験に分かれており、午前試験では基礎知識を問われる問題が、午後試験では基礎知識を使った応用問題とプログラミングスキルが試される問題が出題されます。

現場での実用性

結論から言うと

基本情報技術者試験は、現場でとても役立つ知識

ですので、受験する価値のある試験だと思います。

基本情報技術者試験の幅広い基礎知識は、現場で知っていると役立つ知識ばかりです。

私がこの資格を取得した大学生の頃は、どのように知識が役立つかイメージできていませんでした。しかし、仕事を始めて現場で働いている中で、基本情報技術者試験で勉強した知識を知らず知らずの内に使っていることに気づきました。

「この試験に合格していないとIT業界で働けない」という訳ではありませんが、勉強しておけば仕事でプラスになること間違いなしなので、是非挑戦してみてください!

また、ゼロからITの勉強を始めるという方には、基本情報技術者試験より入門編の「ITパスポート試験」から初めてみても良いかもしれません!

応用情報技術者試験

試験情報

【試験日程】
・春期:4月第3日曜日
・秋期:10月第3日曜日

【試験方式】
午前試験:選択式
午後試験:記述式

【合格点・合格率】
合格点:午前試験・午後試験共に60点以上
合格率:20% ~ 25%

内容

応用情報技術者試験とは、基本情報技術者試験の上位試験で、情報技術の応用的知識やプロジェクトマネジメント・経営戦略に至るまで、幅広い 応用技術と知識を問われる試験です。

基本情報技術者試験と同様午前試験と午後試験に分かれており、午前試験では基礎知識を問われる問題が出題され、午後試験では基礎知識を使った応用問題が出題されます。

基本情報技術者試験と違う部分は解答方法で、午前試験はマーク式ですが、午後試験は記述式となっています。

現場での実用性


結論から言うと

応用情報技術者試験は、後々必要になる知識が満載なので勉強しておいて損なし!

ですので、余力があれば勉強しておく価値のある試験だと思います。

基本情報技術者試験との違いは、プロジェクトマネジメントや経営戦略等の知識が問われる試験ということです。

システムエンジニアで経験を重ねる内にプロジェクトをマネジメントする立場になることを考えると、役立つ知識を勉強することができるので、マネジメントする立場を目指す方は勉強しておいて損のない資格と言えます!

受験資格などは特にないため、ITパスポート試験基本情報技術者試験に合格していなくても受験できる試験ではありますが、「基礎→応用」の順で勉強した方が知識を習得しやすいと思いますので、ITパスポート試験や基本情報技術者試験に合格した後に受験する方が良いのではないかと思います。

UMTP L1

試験情報

【試験日程】
予約時に自分で指定

【試験方式】
選択式

【合格点・合格率】
合格点:80%以上
合格率:非公開 ※周りの話を聞くと感覚的には合格率80%位だと思います。

内容

システム開発の要件定義やシステム設計で使われる、モデリング技術を問われる問題です。

現場での実用性

結論から言うと

UMTP L1は、現場やフェーズに寄りますが、知っておけばツールとして役立つ知識

ですので、応用情報技術者試験と同様、余力があれば勉強しておく価値のある試験だと思います。

UMTP L1では、ユースケース図やシーケンス図など、要件定義や設計フェーズで良く使われる、モデル図の基本的な使い方を勉強することができます。

モデル図は、システムの知識がないお客様にシステムの仕様を説明する時や、設計漏れを防ぐために、とても有効なツールとして使うことができます。

また、何か問題が発生した場合、モデル図を使えばお客様にパッと見て状況を伝えることができるため、わかりやすく説明するためのツールとしてとても役立ちます!

C言語プログラミング能力認定試験 2級

試験情報

【試験日程】
・1月中旬~下旬の日曜日
・6月中旬~下旬の日曜日

【試験方式】
選択式

【合格点・合格率】
合格点:60点以上
合格率:65%程度

内容

基本的なC言語のプログラミング能力を問われる問題です。

現場での実用性

結論から言うと

現場に寄りますが、現場で役立つとは言い難い知識

です。また、C言語を使ってシステムを作っている現場も減ってきている印象なので、実際の仕事に直結するとは言えないと思います。

ただ個人的には、C言語は習得することで他言語にも応用がきくという部分でおすすめの言語なので、以下のような方はこの資格に挑戦してみても良いかと思います!

・これからC言語を勉強したい人が目標として設定する
・自分のC言語プログラミング能力がどのくらいのレベルか力試しする

まとめ

IT資格の難易度と実用性について現場での実体験を元にお話しました。

結論、これからIT資格を習得しようと考えている方で、特にどの資格にするか決まっていない方は、

ITの幅広い基本知識を勉強できる ITパスポート or 基本情報技術者試験

から挑戦してみるのが良いのではないかと思います。